喪失感

「ホームページを作りたい…スマホでホームページってできますか?」
明るい声で、次々と質問・・・自分のホームページの思い入れを話して下さったのは今から3年前の夏

毛足の長い可愛いネコとゴージャスなグランドピアノ
ご自宅で ピアノ教室を開校!
生徒募集のチラシとホームページ制作をお手伝いさせていただきました

爪の付け根がちょっと黒ずんでいた
私の目線を察知して
「抗がん剤使っているんです」と隠すことなく口から飛び出してきた
「驚くことに、髪の毛は抜けないの!」と病気との闘いを
笑い話を交えて明るく話して下さった
こんなに元気な病人はどこにも居ないよ

ホームページが完成し、教室も順調に進み
時折「子供を育てていないので、風邪ひいて咳している生徒さんにどのように注意したらいいか分からない」とか、教室でのやり取りを知らせてくださり
彼女らしい忙しい毎日を過ごしていた

ふっと忘れたころに連絡を取り合って居た
このところ返事が来ない

心配していたことが現実となってしまった
遠くへ逝ってしまった

彼女が居なくなった現実は、
一緒に作ったホームページが無くなっていたり
LINEのメッセージに既読が付かなかったり
受け入れなくちゃいけない・・・

でも、明るい笑顔は残っている
これは消せない、消えない